OPP袋の特徴やメリットについて
OPP袋とは、Oriented Polypropyleneの略称で、素材はポリプロピレンです。
これを縦にも横にも引き延ばして袋状に加工したものであり、Orientedとは引き延ばされたという意味になります。
いわゆる透明なビニール袋という見た目になりますが、パリッとした硬めの手触りがあり、手でちょっと曲げたくらいでは元に戻ろうとするコシの強さもあります。
また透明度も高く、中に入れたものの見映えが良い点も特徴になっています。
世の中には柔らかい手触りのビニール袋もあって、こちらも利用範囲は広いですが、それはどちらかというと家庭内での用途が広い一方で、OPPは見た目の良さや高級感から商業的に使われることが多いです。
商業的な特徴で言えば、大量生産が可能で単価が比較的安いこと、インクを用いた印刷もしやすいことはメリットになります。
注文数にもよりますが、A4サイズの袋でも1枚の単価は数円程度のものです。
製造過程で予め縦にも横にも引き延ばされていることから、製品を手でちょっと引っ張ったくらいでは容易に伸びることはなく、強度もあります。
しかしいったん裂け目ができてしまうとそこから切れやすいという点と、袋状に加工する際にサイドは熱で圧着していますのでそれ以外の箇所と比べると強度が低いという欠点があります。
逆に底の部分は1枚のシートを折って加工しており熱での圧着ではありませんので、強度は他の部分とさほど変わりません。